わかりやすい武雄市と花まる学習会の10年協定のクソさ
今回は、たまーに散見される
と盲目的に信じてる方向けに挑発するのが狙いの記事です。
さて。
まずは先日、正式に武雄市と花まる学習会が10年契約を結びました。
この協定書の中身もスッカスカで
「細かいところは、あとから考えよか! とにかく10年ね、10年!!」
と言わんばかりの内容でした。
なにせたったの1枚ですからね。2013年5月くらいから話し合いが始まり2014年10月に締結したのに、何も中身がない。
もうこれだけで武雄市と花まる学習会が何を考えていたのか分かりそうなもんですが、分からない人向けに挑発を続けます。
まず、分からない人たちが異口同音に叫ぶのが
「民間塾のノウハウを取り入れるのは良いことだ」
です。
ふーん。
なるほど。
私もそれは分からないでもないですよ。
ただですね、それって別に協定を結ばなくてもいいんですよ。
教育方法って特許とか取れないんで、やりたきゃどうぞ勝手に花まるスタイルの授業をやってくださいってことですよ。法的に何の問題もございませんので、どうぞどんどんパクると良いです。
はい、10年の協定必要ありませんね。
これで納得いただけた方は解散です。
それでも分からない人は残ってください。
だいたいこういうと、今度は分からない人たちは異口同音に
「花まる学習会のノウハウを得るためには直接指導を受ける必要がある」
とか言い出すんですよ。
ふーん。
なるほどね。
私も、民間塾の授業を学校の先生が見学に行くのはいいと思いますよ。
ただですね、花まる学習会って基本的にアルバイトばっかりなんですよ。
おかしいですよね。花まるのノウハウを得るために10年かかるのなら、花まる学習会はアルバイトの人たちをどう指導してるんでしょうね? それに、花まるは正社員でもほとんどは若い人です。
会得するのに10年もかかるノウハウと主張するなら、アルバイトと若い正社員だらけの花まる学習会のサービスそのものが怪しくなります。
だったら、10年協定はどこから来たんですかね?
これで納得いただけた方は解散です。
それでも分からない人は残ってください。
だいたいこういうと、今度は分からない人たちは異口同音に
「ノウハウはともかく花まる学習会の教材はすばらしい。論理力が養われる」
とか言い出すんですよ。
ふーん。
なるほどね。
私も、パズルを幼少期に遊ばせるのはいいことと思いますよ。
ただですね、子ども向けのパズルってたくさん存在するんですよ。
おかしいですよね。そこからどうして花まる学習会だけを選んだんでしょうね? 武雄市教育委員会が選定したのかな? 入札したのかな? いいえ違います。藤原和博という元リクルートの教育ブローカーがお膳立てを整えて紹介し、教育委員会の選定も入札も一切なしで決めました。
さすがにそれは言いづらかったのか、樋渡啓祐武雄市長(当時)は、花まる学習会の「メシを食える大人を育てる」というポリシーが良くて決めたとか言ってましたね。
まあそれでも、パズルをやれば立派な大人になるという論理力のかけらもない主張なわけですが。
うん、なんだか怪しくなってきましたね。
だいたいこういうと、今度は分からない人たちは異口同音に
「それでも子どもの学力が向上するなら良い」
とか言い出すんですよ。
ふーん。
なるほどね。
私も、子どもたちの基礎学力が上がるのはいいと思いますよ。
ただですね、武雄市はその評価をしない予定なんですよ。
武雄市は、こういうときに花まる学習会の「メシの食える大人を育てる」のキャッチコピーを使うんですね。花まる学習会は人間力を養うとか言ってる塾ゆえに、学力の向上といった数字には表れない!と、都合のいいことを言い出すんですよ。
つまり花まる学習会と協定を結んだところで学力が上がるとは武雄市も思ってないんですね。
いやあ、もう何がしたいのか分かりません。
そりゃあ、「とにかく10年ね10年!」って協定書になるのも当たり前ですよ。
だってこの協定は、中身が何もない。
あるのはただ、「花まる学習会から教材を10年買う約束」です。
もうこの時点でグダグダですが、話は続きます。
というか、ようやく本題です。
この改革と呼ぶにもおこがましい一連の流れは、
「花まる学習会の教材を、武雄市民に大量に買わせるという一点」
に集約されます。
ほかは何もないのです。
花まる学習会の本拠地はさいたま市ですので、10年にわたって購入し続ける教材費はすべて武雄からさいたまへと流れていきます。
さあ、あなたは武雄市と花まる学習会の協定を支持できますか?